次の表は、使用電圧が170[kV]以上の発変電所で実施される使用前自主検査のうちの一部の測定・試験項目について、実施する上での注意事項の概要を記述したものである。表中のA、B、C、D、E、F及びGの記号を付した空欄に記入すべき語句又は文章を、次の解答方法に従って答案用紙に記入しなさい。 解答方法 A、B、E、F及びGは語句を記入すること。 C及びDは、実施する上での注意事項を他の測定・試験項目の記載にならって簡潔に記述すること。
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【解答】
A:電圧降下
B:接地抵抗
E:充電電流(充電容量も可)
F:容量(設備容量も可)
G:サーチコイル
C 絶縁抵抗測定
① 1 000〔V〕以上の絶縁抵抗計を使用する。また,絶縁抵抗計の校正記録やトレーサビリティがあるものを使用する。
② 被測定機器の静電容量が大きくて1 分間では絶縁抵抗計の指針が静止しないときは,指針が静止したときの値をもって絶縁抵抗値とする。なお,測定後の回路は,必ず充電電荷を放電させる。
③ 電線又はケーブルなどの絶縁抵抗を測定する場合は,表面洩れ電流に基づく誤差を除くため,必要に応じて保護端子を使用する。
④ 絶縁抵抗値は温度,湿度,汚損度などにより著しく変化するものであるから,天候,温度,湿度を記録する。
⑤ 誘導が心配されるときは,メガリングフィルタを使用する。
D 電力用変圧器の電路の絶縁耐力試験
① 試験前に,その回路が絶縁されていることを絶縁抵抗計で確認し,また,試験後にも絶縁に異常がないか絶縁抵抗計で確認する。
② 試験電圧には,商用周波数のなるべく正弦波に近い交流電圧を用いる。
③ 電路の絶縁耐力試験は,温度,湿度,汚損度などにより著しく変化することから,天候,温度,湿度を記録する。
④ 試験電圧は,急激に上昇させずに徐々に規定電圧まで上昇させる。
⑤ 試験中に電源電圧が変動するおそれのある場合は,試験電圧確認用電圧計の指針に注意し,常に一定の試験電圧が加えられるように調整する。
⑥ 試験後,被試験回路(試験電圧発生回路を含む。)は必ず接地して充電電荷を放電させる。
⑦ 接地形計器変圧器や避雷器などは試験回路から切り離して行う。
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