2011年10月31日月曜日

平成12年・二次試験-電力・管理【問5】


電力系統を連系するメリット及びこれに伴う短絡容量の増大に対する抑制対策について述べよ。                  



【解答】
電力系統を連系するメリット
①安定度の向上
 複数の電力系統を連携することにより供給力が増大し、安定度が向上する。
②設備の経済運用
 供給力の増加により、各々の系統の供給予備力を減少することができ、設備の経済運用を図ることが可能となる。
③供給信頼度の向上
④常時供給力の増加
 複数の電力系統において河川流量に不等性があるため、常時供給力の増加を図ることができる。
⑤経済的な電源開発
 発電設備の大容量化が図れ、経済的な電源開発が可能となる。

短絡容量の増大に対する抑制対策
①発電機、変圧器等のインピーダンスを増大させることにより短絡電流を減少させる。
②特定の線路が過負荷になることによりその周辺の線路も連鎖的に過負荷となることを予防するために、送電電圧に上位電圧階級を採用し、送電系統を分割する。
③直流連系により事故時の無効電力潮流を遮断し、短絡電流の抑制を図る。

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