2011年10月27日木曜日

平成14年・二次試験-電力・管理【問6】


 図のようにA、B及びCの三つの電力系統が連系線で接続されている。各電力系統の全発電設備容量は、系統Aが40000[MW]、系統Bが31000[MW]、系統Cが30000[MW]であり、また、連系線の送電容量はそれぞれ系統Aと系統B間が1000[MW]、系統Aと系統C間が800[MW]である。
 各系統における発電設備が補修や事故等で停止する出力の停止確率の累積値は表のとおりである。
 以上の条件から、次の問に答えよ。ただし、問中の「電力不足確率」(LOLP:Loss of Load Probability)とは、ある一定の条件において、供給力が需要に対して不足する確率をいう。(確率計算の答は、小数点以下4けたとする。)
 (1)系統A、系統B及び系統Cがそれぞれ37100[MW]、26200[MW]、27800[MW]の需要に対応して運用されているとき、各系統がお互いに電力融通をしない場合、系統A、系統B及び系統Cのそれぞれの電力不足確率を求めよ。
 (2)系統A、系統B及び系統Cの需要が上記(1)と同じ条件のとき、系統Aが系統B及び系統Cから受けられる最大の融通電力[MW]はそれぞれいくらか。
 ただし、系統B及び系統Cはそれぞれの供給予備力を1500[MW]確保したうえで融通するものとする。
 (3)系統Aは系統B及び系統Cから融通を受けようとしたが、系統Aと系統C間の連系線が停止していたため、系統Bのみから融通を受けることとした。上記(1)と同じ需要の状態で系統Aが系統Bから700[MW]だけ融通を受ける場合の系統Aの電力不足確率を求めよ。ただし、系統Bは供給予備力を1500[MW]確保したうえで融通を行うものとし、自系統内の余力が融通電力を下回る場合は、融通は行わないものとする。
(注)余力=供給力-需要-供給予備力(1500[MW])


各系統の停止出力の確率累積値
停止出力P[MW]系統A系統B系統C
0≦P1.00001.00001.0000
500≦P0.74000.82000.7900
1000≦P0.48000.73000.6100
1500≦P0.22000.62000.3900
2000≦P0.10000.49000.2500
2500≦P0.07100.33000.1500
3000≦P0.04800.20000.0870
3500≦P0.03000.11000.0620
4000≦P0.01400.07100.0510
4500≦P0.00700.05000.0310
5000≦P0.00400.04500.0200
表の読み方:
・系統Aで1200[MW]以上停止している確率は0.4800である。
・系統Aで1800[MW]以上停止している確率は0.2200である。
・系統Aで停止出力Pが1200[MW]<P<1800[MW]である確率は、0.4800-0.2200=0.2600である。


【解答】
準備中

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