2011年10月31日月曜日

平成13年・二次試験-機械・制御【問2】


次の表は、同期電動機のトルクに関する記述である。表中の表現にならって、空欄(1)~(4)について説明せよ。
始動トルク定義トルクに関係ある項目の内容
始動トルク 電動機が始動期間中に発生するトルクである。
なお、同期電動機では、始動時に回転子磁極の受ける平均トルクは零である。
[制動巻線の効果]


(1)



引入れトルク(2) [負荷角]
・励磁を加える瞬間における負荷角が、同期引入れの難易に影響を与える。
・負荷角が小さいとき、同期引入れは容易である。
[はずみ車効果]
一般に、はずみ車効果が小さい方が同期引入れは容易である。これがある限度を超えると、同期引入れができないことが起こる。
脱出トルク(3) [負荷トルク]
(4)



【解答】
(1)
・制動巻線は、誘導電動機の回転子として動作することから始動用巻線として使用することが可能である。
・制動巻線の抵抗は大きければ始動トルクが増大する。
・制動巻線を深溝型や二重かご形として構成することで始動トルクが増大する。

(2)電動機の回転子が同期速度に近づいたとき、負荷の慣性モーメントに打ち勝って同期化できる最大負荷トルク。

(3)電動機が同期外れを起こす直前の大きさのトルク。

(4)負荷トルクが脱出トルクより大きくなると、同期電動機は停止する。

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