2011年10月27日木曜日

平成14年・二次試験-電力・管理【問4】

 図に示すような高圧配電線に発電設備を連系した。このとき、配電線への逆潮流はなかった。連系後、配電線の末端で二相短絡事故が発生したが、配電用変電所で過電流リレーが動作せず、配電線用遮断器が開放しなかった。これについて、以下の問に答えよ。
 ただし、計算諸元は次のとおりとする。また、発電設備のインピーダンス及び配電用変電所から電源側をみたインピーダンスは、それぞれ正相インピーダンスと逆相インピーダンスが等しいものとする。
 ・発電設備用定格出力 2000[kV・A]
 ・発電設備のインピーダンス %ZG=30[%](自己容量基準)
 ・変電所送出電圧 6600[V]
 ・配電線のインピーダンス
   変電所出口から発電設備連系点まで %ZF1=50[%] (10[MV・A]基準)
   発電設備連系点から短絡点まで %ZF2=40[%] (10[MV・A]基準)
 ・配電用変電所から電源側をみたインピーダンス %ZT=8[%](10[MV・A]基準)
 ・過電流リレーの整定値 700[A]
(1)過電流リレーの整定値は、発電設備の連系前では、正しい整定値であったことを説明せよ。
(2)この二相短絡事故が発生した時に、配電用変電所から供給される短絡電流を求めよ。
(3)発電設備の連系後、変電所の過電流リレーが動作するようにするためには、発電設備側に限流リアクトルを接地する必要がある。このリアクトルの必要最小容量を10[MV・A]基準の%インピーダンスとして求めよ。


【解答】

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