2009年12月3日木曜日

平成7年・二次試験-電力・管理【問6】

電源設備及び送変電設備の計画に当たって、適正な設備投資をしながら事故時の供給支障を最小限にするために考慮すべき事項について、(1)及び(2)の問に答えよ。
(1)電源設備の計画面(供給力、電源配置、電源の種類等)で考慮すべき事項
(2)送変電設備の計画面(適正規模、設備の信頼度、機器構成等)で考慮すべき事項


【解答】
(1)電源設備の計画面(供給力、電源配置、電源の種類等)で考慮すべき事項
ア 将来の需要予測に基づき、電源の構成、燃料の供給安定性、発電コスト、環境適合性などを総合的に判断し、電源のベストミックスを図る。
イ 事故時の供給信頼度を確保するため、日負荷曲線の動向把握及び将来予測に見合ったピーク・ミドル・ベース供給力の適正配分を行う。
ウ 電力供給設備の事故、渇水、予想外の需要増などの異常事態においても供給支障がないよう、適切な供給予備力を確保する。
エ 事故による電源脱落時の系統運用や系統規模から見て、適切なユニット容量とする。
オ 需要地近傍に発電所を建設する。
カ 火力発電及び原子力発電は、事故時復旧用に始動用電源を確保する。

(2)送変電設備の計画面(適正規模、設備の信頼度、機器構成等)で考慮すべき事項
ア 電源規模や需要予測に基づき、設備に余裕を持つ。
イ 基幹系統の送電ルート並びに保護装置等を二重化し供給信頼度を高める。
ウ 系統連系を強固にする。
エ 他社との電力融通を行う。
オ 基幹系統の重要変電所の母線構成の二重化する。
カ 短絡電流の増大に対応できるよう遮断器の遮断容量を高める。

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