2009年12月1日火曜日

平成7年・二次試験-電力・管理【問1】

一般の水車発電所の試験のうち、(1)から(3)までの試験の目的と試験内容を述べよ。
(1)負荷遮断試験
(2)非常停止試験
(3)負荷試験


【解答】
(1)負荷遮断試験
試験目的:
水車発電機運転中に急に負荷が遮断された場合、水車の回転速度、発電機電圧、水圧鉄管内の水圧などの変動値がそれぞれの安全許容値を超えることなく、無負荷運転に移行できるかを確認する試験
試験内容:
①最高落差において、1/4、2/4、3/4、4/4の負荷で順次実施していく。
②遮断前の回転速度、発電機電圧、力率は定格値とすし、負荷遮断は、遮断器操作により行う。
④各負荷において、水圧、回転速度、発電機電圧などを記録し、変動値がそれぞれの安全許容値内に収まっていることを確認したうえで、負荷増加をしていく。

(2)非常停止試験
試験目的:
水車発電機運転中に、発電機、変圧器などの内部故障が生じた場合、安全に非常停止動作が行われるかを確認する試験
試験内容:
①1/4程度の負荷において、非常停止用継電器の接点操作により非常停止信号を送出する。
②遮断器開放などが所定の順序に従って動作し、発電機が停止することを確認する。

(3)負荷試験
試験目的:
定格出力で連続運転が可能であることを確認する試験
試験内容:
①回転速度、発電機電圧、力率などをできる限り定格値に保ち、定格出力により連続運転する。
②機器の温度上昇が、定常状態において、それぞれの安全許容値内に収まっているかを確認する。
③機器の振動、騒音、漏油、漏水、及び補機類の異常の有無を確認する。

0 件のコメント:

コメントを投稿